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2015/04/17
「ぼくの好きな先輩」 その7
執筆者: kureharo (9:19 am)
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W役満の国士無双(フリテンなしの・・・)13面待ちを、警告にも関わらず 僕に振り込んだ上村先輩は、その日以来 麻雀に関しては〜僕に一目置くようになりました。 それから数日たったある深夜・・・ また例の知り合いの下宿で、我々は麻雀に興じておりました。 メンツオーバーにつき〜二抜け(半荘ごとに2位になった人が、1回お休みするルール)となった僕は、先輩の後ろにまわり見物をしていました。 とある南の3局・・・先輩が親だ。点棒の箱には、千点棒とシバ棒が数本のみ。 この局 ラストチャンスと言える局面である。 幸い配牌に恵まれ、メンタンピンドラ1の親満テンパイのイーシャンテンだ。 ・・・が、その時、彼の下家(しもちゃ〜次の人)がリーチをかけたのだ。 ところが〜次の先輩のツモで テンパイ! しかし そのためには、裏筋の危険牌を切らなくてはテンパイできないのだ・・・ さあ〜困った。 先輩は、後ろで見守る僕に 小声でつぶやいた。 「これ・・・切ってもいいかな?」 そ、そんなこと聞かれても〜そんな相談には乗れないではないか。 「・・・」 「なあ、福田君 どやろ?」なおも聞いてくる。 その眼には、心細げに弱気の光を宿している。 つづく |
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